住まい
シングルマザーはいくらぐらいの家賃の家に住んでいる?
1.いくらの家賃の家に住んだら良いのか
シングルマザーにとって、毎月の出費はどうにかして抑えたいところですよね。毎月の出費の中でも特に大きいのが家賃です。
厚生労働省は平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告というものを発表しているのですが、その中には住居の状況という項目があります。
この調査結果を確認してみると、シングルマザーで持ち家に住んでいる世帯は35%となっており、そのうちシングルマザー本人の名義の持ち家に住んでいる世帯は15%ほどです。
不詳となっているデータもあるものの、残りの65%ほどが借家などを利用しているという結果となっています。
借家にも公営住宅や公社・公団住宅、賃貸住宅、同居などいろいろありますが、借家などを利用しているデータの中では賃貸住宅を利用しているシングルマザーが33%ともっとも高くなっています。
では、賃貸住宅を利用しているシングルマザーはどれくらいの家賃を払っているのでしょうか?
実は、不動産大手のアットホームがシングルマザーの住まいの実態調査をおこなっています。全国の20歳から59歳までのシングルマザーを対象としているのですが、賃貸物件に住んでいるシングルマザー全体としての平均的な家賃は5.2万円という調査結果が出ています。
ちなみに、賃貸物件に住んでいるシングルマザーの個人年収は平均して190.5万円となっています。これを12か月で割ると、ひと月あたり15.8万円ほどです。
平均的な家賃が5.2万円ということを考えると、月収の3分の1までに抑えるのをひとつの目安にするといいかもしれません。
ただ、収入や家賃というのは地域によっても水準が異なってきます。東京都や神奈川県、埼玉県、千葉県の首都圏のみでの調査結果では、家賃の平均は7万円となっています。こういった地域差といったものもしっかりと意識しておきたいところです。
2.家賃の安いエリア – 都道府県別 –
ご存知のように、地域によって家賃は違ってくるものです。シングルマザーであればやはり家賃は少しでも抑えたいでしょうし、だからこそ家賃の安いエリアに引っ越すことも考えているという人もいるでしょう。
全国賃貸管理ビジネス協会というところがあるのですが、ここでは毎月全国の動向を公開しています。2018年7月調査によると、1部屋の物件に関しては山口県が38238円、徳島県が38268円、愛媛県が38851円と四国が低い水準となっています。
一方で、2部屋の物件に関しては青森県が48704円、香川県が49060円、愛媛県が49227円となっています。東北の青森県が入ってきたものの、やはり四国が低い水準にあると言えるでしょう。
もちろん、毎月の調査ですから変動はあるでしょうが、シングルマザーであれば1部屋か2部屋の物件を利用することが多くなるでしょう。もし家賃を抑えるために引っ越しを考えているのであれば、四国が狙い目かもしれませんね。
3.家賃の安いエリア – 東京 –
東京にお住まいの場合、都内で家賃の安いところがあれば引っ越したいという人もいるかと思います。もともと都内は家賃の水準が高い傾向にありますが、それでもやはりエリアによる差というのはあります。
不動産・住宅情報サイトのライフルホームズでは、毎週金曜日に都内の家賃相場を更新しています。
この調査によるとワンルーム・1K・1DKの賃貸物件であれば、あきる野市が4.52万円、青梅市が4.61万円、東村山市が4.88万円とかなり低い水準になっています。
1LDK・2K・2DKの賃貸物件であれば、あきる野市が5.8万円、羽村市が6.6万円、武蔵村山市が6.72万円となっています。多少の入れ替わりはあるものの、都内で家賃を抑えたいのであればあきる野市がいいかもしれません。
ちなみに、「港区女子」といった表現があるように、都内でも港区は家賃の水準がかなり高いです。
ワンルーム・1K・1DKでも港区であれば軽く12万円は超えますし、1LDK・2K・2DKであればその倍の24万円を超えます。
同じ東京都内であっても家賃の水準にはかなりの差がありますので、しっかりと家賃を抑えつつ、利便性もチェックして賃貸物件を選んでいきましょう。
4.社宅がついている職業を選ぶ
毎月の家賃を抑えるのであれば、家賃の安いところを探すだけではなく社宅がついている職業を選ぶのもひとつの方法です。
社宅における最大のメリットは、やはり家賃を抑えられるという部分です。安い賃貸物件を探すよりも、社宅のほうが安く済むことも珍しくありません。基本的には敷金や礼金、仲介手数料などの賃貸物件を契約する際に求められる費用も必要ありません。そういった部分でも大きな節約になるのです。
また、基本的に社宅に入っているのは仕事仲間になります。そのため、まったく知らない土地で賃貸物件を借りるよりは、ご近所付き合いといったものもしやすいですし、いざというときに相談もしやすいのです。
防犯面でも安心ですし、何かと助け合うことができるでしょう。こういった何気ない付き合いがお子さんを守ることにもつながってくるので、特によく知らない初めての土地で暮らすという場合には安心ですね。
あとは、社宅での何気ない付き合いが仕事のモチベーションにつながるということもあります。実際に、仲間意識というのは大切ですよね。
5.まとめ
家賃というのは毎月確実に出ていくお金になりますので、シングルマザーの人であれば第一に節約したいところでしょう。だいたい5万円ほどの家賃を支払っているという人が多いようなのですが、家賃は地域によっても大きく変わってきます。
家賃の安いところに引っ越すのはもちろん、社宅がついている職業を選ぶのもひとつの方法です。
毎月確実に必要となってくる家賃だからこそ、ここを抑えられると生活はぐっと楽になるものです。是非検討してみましょうね。