子育て

子供を預かってもらえる場所

  子供を預かってもらえる場所

1.両親、兄弟、姉妹

子どもを預かってもらう方法として、まず思い浮かぶのが両親や兄弟、姉妹なのではないでしょうか?身内に預かってもらうというのはよくある話ですし、もっともハードルが低いと言えるかもしれませんね。

メリットは、やはり身内ということでお願いしやすいという部分です。場合によってはお金やお礼の品といったものも必要ありませんし、うまくいけばお互いにWIN-WINの状態で子どもを預けることができます。

ただ、両親や兄弟、姉妹という身内だからこそのデメリットも出てきます。まずリターンを求められた場合、身内だからこそどれくらいの金額でどのような品物を用意すればいいのかわからないという部分も出てきます。

身内だからといってなあなあにしてしまうとそれがきっかけで、一気に不仲になってしまう可能性もあります。実際に子どもを預けたことがきかっけで、良好だった関係が崩れ去ってしまったというケースもあるのです。

また、預けても子どもの扱いがわからないということもあるかもしれません。両親に預ける場合、昔とは子育ても違ってくるでしょうし、孫が来てくれて嬉しいもののどうしたらいいのかわからないといった状態になってしまうこともあるかもしれないのです。

兄妹や姉妹でも独身の場合には、それこそ子どもの扱いには慣れないでしょう。仮に年齢の近い子どもを育てているという場合でも、子育ての方針が違うかもしれません。

預かってもらっている間には家では普段ダメと言われていることがOKになってしまうこともあるでしょう。そうなってくると、お子さんも混乱してしまいます。

さらに、子どもを預けることによって両親や兄弟、姉妹に大きな負担をかけてしまうこともあります。特に、両親に預けた場合、体力面でかなり消耗させてしまう可能性があります。気持ちがあっても体がついていかないということもありますので、そのあたりも考慮したほうがいいでしょう。

2.ベビーシッター

ベビーシッターというのは、基本的にシッターさんが自宅まで来てくれて子どもの面倒を見てくれるというものです。お金持ちの家で利用するサービスというイメージがあるかもしれませんが、もっと気軽に利用していいサービスです。

金額は業者によってかなり違ってきます。1時間あたり1,000円ほどのところもあれば、1時間で4,000円ほどのところもあります。時間によっては時間外手当が必要になることもあります。

補助金なのですが、東京都の千代田区と豊島区ではすでにベビーシッターの補助制度を実施しています。今後、他のエリアでもこの補助制度が続々とスタートしていくことになるかと思いますので、情報をチェックしておきましょうね。

ベビーシッターのメリットは、必要なときにすぐ利用することができるという部分です。業者にもよるでしょうが、思っている以上にいろいろなことをお願いすることができますので利便性も高いです。

デメリットはやはりお金がかかることでしょう。仮に1時間1,000円でもかなりの出費になります。それに、ベビーシッターといってもどのような人が来るのかはわかりませんよね。そういった意味では、安全性の面では不安が残る部分もあるかもしれません。

3.一時保育

一時保育というのは、文字通り一時的に子どもを預かってくれるシステムです。基本的には認可保育園でおこなわれているものです。

基本的に一時保育の場合には、金額はかなりお安く済みます。ただ、金額は各自治体によって違ってきますし、自治体には利用する上での条件を設けているところもあります。補助金に関しても自治体によって違ってきますので、各自治体に問い合わせをしてみましょう。

メリットとしては、やはりお安い金額で利用できるという部分でしょう。それに気軽に利用できるシステムでもあります。美容院に行くときに一時保育を利用するといった人もいるくらいですので、積極的に活用していきたいところですね。

デメリットとしては、自治体によって違ってくるという部分です。利用する上での条件はもちろん、金額も補助金に関しても自治体によって違ってきますので、人によっては不公平だと感じることもあるかもしれません。

4.認可外保育

認可外保育というのは、国や自治体の定める基準に達していない保育施設に子どもを預けることです。国や自治体から認可されていないところと考えればOKです。

認可外保育というのは、保育施設が自由に金額を決めることができます。そのため、どうしてもお高くなりやすい傾向にあります。

認可外保育では月額といった形で料金を設定しているところが多いのですが、だいたい5万円から6万円あたりのところが目立ちます。もちろん、施設によってかなりの金額の差があります。補助金に関しては自治体によって条件や金額も異なってきますので、自治体に問い合わせてみましょう。

ちなみに、認可外保育への国の補助というのは現在話が進んでいる最中ですので、情報のチェックも忘れないようにしておきましょうね。

認可外保育のメリットとしては、空きがあればすぐにでも預けることができるという部分が挙げられます。保育時間も長い傾向にありますし、さまざまなニーズに応えてくれるのでとても助かるかと思います。

一方で、認可外保育のデメリットとしてはイメージが悪いという部分が挙げられます。認可外保育に関するニュースのイメージもあるでしょうし、実際に設備や環境、人材面で不安が残ることもあります。

また、先でもお話ししましたようにどうしてもお高くなってしまうという部分もデメリットになってくるでしょう。認可外保育でも良心的なところはあるのですが、そういったところはすぐに埋まってしまうものです。

5.夜間保育

夜間保育というのは、仕事などの事情で夜の18時を過ぎて子どもを預けることです。特に、夜勤などがある人の場合、夜間保育というのは本当に助かります。

夜間保育というと夜間だけやっている保育所があると思われがちなのですが、実際には通常の保育所が夜間に延長して保育をおこなっているというだけの話です。保育所によっても違ってくるかとは思いますが、基本的には夜間保育の場合には延長料金という形で通常よりも高い料金を設定しています。1時間あたり4,000円から5,000円するのは当たり前と考えておいたほうがいいでしょうね。

夜間保育のメリットは、やはり通常であれば預かってもらえない夜間の時間帯に子どもを預かってもらえるという部分でしょう。夜のお仕事をしている人もいるでしょうし、仕事柄どうしても夜勤が出てくるという人もいます。そういう人にとっては本当に助かるものです。

夜間保育のデメリットとしては、やはり料金が挙げられます。先では1時間あたり4000円から5000円するのは当たり前と考えておいたほうがいいという話をしましたが、夜間に預けっぱなしとなればとんでもない金額が必要になってきます。仮にそれが毎日となってくると、家計を圧迫してしまうことでしょう。

6.保育園

保育園というのは、0歳から5歳の乳児や幼児を保育するところです。基本的には仕事などで保育ができない親御さんのための施設ということになります。

保育園の金額というのはわかりにくいのですが、実は金額はいくつかの要素によって変わってきます。世帯の所得はもちろん、どこの自治体なのか、子どもの年齢や人数、保育時間といったものによって異なってくるのです。ただ、だいたい月額で平均して2万円ほどのお金を払っているという人が多いようですね。もちろん、これは子どもひとりあたりの金額です。

保育園のメリットは、0歳から比較的長い時間子どもを預けることができるというところでしょう。もともと仕事などで子どもの面倒を見られない人のための施設ですので、子どものためにも働きたいという気持ちを無駄にすることがありません。

保育園のデメリットとしては、費用が挙げられます。もちろん、無理なく支払えるようなシステムにはなっているのですが、お子さんが小さければ高額になりやすいですし、人によって支払う金額がかなり異なってきますので不公平だと感じることもあるかもしれません。

7.幼稚園

幼稚園と保育園を同じようなものと考えている人は結構多いようなのですが、実はまったくの別物です。というのも、保育園はあくまでも保育が目的なのに対して幼稚園は教育が目的なのです。そのため、入園は満3歳児からとなっており、預かってもらえる時間も限られています。

幼稚園にかかる金額なのですが、幼稚園にも私立と公立があります。一般的な教育機関で私立と公立では金額にかなりの差が出てくるのはご存知かと思います。幼稚園で1年間にかかる費用は私立でだいたい50万円ほど、公立で20万円ほどとやはりここでもかなりの差が出てきます。幼稚園に関しては補助金もあるのですが、これは各自治体によって異なります。補助金については自治体に問い合わせてみましょう。

幼稚園のメリットは、やはり教育を受けられるという部分です。お勉強だけではなく、集団の中でどう過ごすかといった部分でも影響は大きいです。また、いわゆるママ友同士の交流も盛んになりやすいです。

一方で、幼稚園のデメリットとしてはやはり預かってもらえる時間が短いという部分です。親子で過ごせる時間が多くなるとも言えるのですが、やはりフルタイムで働くことを希望している人にとっては厳しいものがあるかもしれません。最近では追加料金を払えば延長して預かってもらえるところも出てきているようですが、十分な域には達していません。また、ママ友同士の交流も盛んになりやすいからこそ余計なことで悩んでしまうという部分もあるかもしれませんね。

8.学童保育

学童保育というのは、「学童クラブ」「放課後クラブ」といった呼ばれ方をすることもあります。基本的には日中に親御さんが家庭にいない小学生への健全な育成を図るためものです。学校が終わった後にそのまま学童保育に行くこともあれば、朝から学童保育に行くということもあります。

学童保育の金額ですが、公立の学童保育であれば月に4,000円から10,000円ほどだと言われています。一方で、民間の学童保育になってくると月に数万円単位となることが多いようです。オプションなどもあるようなので、そういったものをプラスしていけば金額もどんどんアップしていくでしょう。ちなみに、公立の学童保育であれば自治体によっては補助金が期待できます。自治体に問い合わせてみましょう。

学童保育のメリットとしては、遊びながら友達ができるといった部分が挙げられます。過ごし方が自由なところもありますし、過ごし方が決まっている場合には規則正しい生活をすることが身につきます。

一方で学童保育のデメリットとしては、親御さんにも係などの役割分担が出てくる可能性があるという部分が挙げられます。また、集団の中にあまりいたくないというお子さんにとっては学童保育の環境はつらい部分もあるかもしれません。

9.知り合い、ママ友

知り合いやママ友に子どもを預かってもらうというのもひとつの方法ではあるのですが、やはりトラブルに発展しやすいです。

両親や兄弟、姉妹とはまた違った距離感になりますので、お金やお礼の品などでも悩むことになるでしょう。実際に「子どもを預かったんだから」という理由でとんでもないリターンを求めてくるケースも少なくありません。

それに、仮に良好な関係を築いていたとしても預かってもらっている間に子どもが体調不良を起こしたり、怪我をしたりとなってくると下手すれば裁判沙汰になってしまうこともあります。

両親や兄弟、姉妹に預ける以上にリスクが高いですし、子どもを預けてしまったばかりに関係がこじれる可能性もありますので、やめておいたほうがいいかもしれません。